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体組成計に3G通信機能を搭載した「スマート体組成計」

 「スマート体組成計 301SI」は、ソフトバンク網に対応した3G通信機能を内蔵する体組成計。スマートフォンやパソコンと組み合わせて利用することで、各種測定データを管理できるようになる。2014年2月中旬以降発売予定としており、本体価格は未定。

 「301SI」は、ソフトバンク社長の孫氏いわく「市販されているものの中で最高の機能を入れた」というセイコーインスツル製の体組成計。通常は緑がかってしまいがちな強化ガラスを使いながら、美しい白や透明感を実現したスタイリッシュな外観も特徴としている。

 「301SI」には家族など4人までのユーザーを登録でき、体重、体脂肪率、BMI、基礎代謝、内臓脂肪レベル、身体年齢、骨レベル、骨格筋レベル、水分量の9項目を測定可能。2回目以降は体組成計に乗るだけで、4人までのユーザーのうち誰であるかを生体インピーダンス(電気抵抗値)をもとに自動認識し、すぐに測定を開始する。ユーザー登録は4人までとしているが、ゲストモードで別の人物を計測することもできる。

 測定結果は内蔵の3G通信機能により3Gネットワーク経由で「ソフトバンク ヘルスケア」のサービスに自動アップロードされ、スマートフォンアプリやWebブラウザー上で確認できる。最新の測定値をもとに簡易的に健康レベルをチェック可能なほか、すべてのデータは蓄積され、グラフなどで過去からの推移を確認することも可能。すでにサービス提供しているリストバンド型活動量計「Fitbit Flex」とともに活用することで、1つのアプリ上もしくはWebサービス上でより細かく統合的に健康管理を行えるとしている。

 現在は「Fitbit Flex」向けに提供されているスマートフォンアプリを2014年2月中旬以降にバージョンアップし、「301SI」のデータ表示に対応するほか、同時にWebサービスとしても提供開始予定。スマートフォンだけでなくタブレットやパソコンなどからもデータを参照できるようになる。また、SMSによる計測結果の送信機能も備えており、離れて暮らす家族の安否確認などにも利用できるという。Wi-FiやBluetoothには対応していない。

 体組成計本体の代金とは別に3G通信機能の利用料がかかり、基本使用料は月額619円。通信回線を解約しても、ネットワークサービスに対応しない単体の体組成計として利用を継続することは可能となっている。現在のところソフトバンクショップのみで販売する予定だが、量販店の家電コーナーでの取り扱いも目指したいとしている。

太田 亮三

日沼諭史