総務省、WCPによるXGP開設計画の変更を認定


 総務省は、Wireless City Planning(WCP)が承継した2.5GHz帯での「XGP」事業について、開設計画の変更の申請を認めたと発表した。

 今回認定された変更後の開設計画は、WCPがウィルコムから承継したXGPの計画を、現状に当てはめて再検討したもの。XGP事業は、当初事業を推進していたウィルコムが会社更生手続きを開始したことなどから、人口カバー率が当初の計画の目標を達成できていない状況。XGPを承継したWCPでは、全国の人口カバー率が2012年度末で92%という当初の計画に変更を加えない方針で、変更後の開設計画では、高度化XGPの導入を前提としたエリア展開に内容が変更されている。具体的には、基地局などの電波の型式や送信バースト長が変更されたほか、基地局数の総数は高度化XGPに対応した基地局の導入予定を反映させ、2012年度末で1万2693局と、当初計画の1万9972局より減少させている。一方、加入者数の見込みは2012年度末で52万人としており、当初計画の239万人から大幅に縮小されている。

 なお、高度化XGPのサービス提供時期は2011年内で変更は無い。高度化XGPはTD-LTE方式と多くの部品が共通化でき、端末を含め、ハードウェアの供給やコスト削減において効果が期待できるとしている。

 




(太田 亮三)

2011/6/3 16:17