本日の一品

専用の自転車道を照らし出すテールライト「XFIRE バイクレーン」

少々大きめの本体。本体の点灯だけでも後方からはけっこう目立つように思う

 筆者の住む埼玉県では、2012年10月末より「LOVE bicycle SAITAMA」という広報キャンペーンを打ち出している。同キャンペーンの公式ウェブサイトによれば、埼玉県は自転車保有率が日本一の「じてんしゃ王国」であり、自転車との深い関わりを背景に、自転車の楽しさと埼玉の魅力を全国に発信する、のだそうだ。

 そんなに自転車の数が多いのなら、幹線道路に自転車専用レーンを設けてほしいなあ……などと行政に対して淡い希望を抱いたりするわけだが、文句を言っても始まらない。無ければ擬似的に自分で創り出してしまえば良いのである……というわけで、今回は一風変わった自転車用テールライト「XFIRE(クロースファイヤ) バイクレーン」(以下、XFIRE)をご紹介したい。

 本製品は、後続の車などに自転車の存在を知らせるテールライトだが、後方だけでなく、左右下方に2本の「線」をレーザーで照射するという機能を兼ね備えている。自転車を中心に差し渡し1mほどの間隔で照射されるこの「線」こそ、XFIREが作り出す「自転車専用レーン」というわけだ。写真を見ていただければ分かると思うが、自転車の足元に2本の赤い線ができている様は、遠くから見ても結構目立つと思われる。

 なお、自転車専用レーンを「創り出す」などと紹介したが、このライトをつけたからといって車道の真ん中を走行して良いわけでは無い。あくまでも後続の車などに自転車の存在を知らしめ、自動車などが安全に自転車を追い越せる「車幅」をより強調して、自転車・自動車双方の安全性を高めることこそが本製品の役割である。

 夜間を走る自転車のテールライトは大変よく目立つものの、街灯が少なく暗い路上などで車から自転車を見ると、自転車の全体像を捉えられないことがままある。その点、本製品は取り付ける高さの関係で適切な車幅を常に路面に映し出すようになっているので、存在感アピールには打ってつけである。

 こういった製品はスポーツ自転車向けだと思われがちだが、小さな子供を乗せる二人乗り(三人乗り)自転車や、シティサイクルにもオススメしたい。歩行者・自転車・自動車が互いにマナーを守り譲り合うことが交通安全の基本である。その第一歩を自転車に乗る側から踏み出すことが、楽しい自転車ライフを送ることにつながると筆者は思う。

本体上部の照射スイッチ。本体の点灯方式を切り替えるボタンと、線の照射を行うボタンに分かれる
本体下部にあるレーザー光照射口。取り付け位置によってはレーザー光が隠れてしまい、線が上手く照射できないので注意が必要
実際に照射してみたところ。赤い線は遠くからでも非常によく目立つ
製品名製造元購入価格
XFIRE バイクレーンXFIRE3990円

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