みんなのケータイ

 そもそもスマートフォンとは買うことが目的ではなく、「使うため」に購入するもの。ところがここにきてWindows 10スマートフォンの動きが慌ただしくなってきたおかげで、筆者も何を買おうか悩みまくっていると前回書いたところだ。

 その後、マウスコンピューターから『MADSMA』のWindows 10バージョンの投入と、既存製品のバージョンアップが正式アナウンスされた。現在はサブ程度に使っている筆者のMADOSMAだが、これをWindows 10にすれば今まで以上に使うだろうからあえて新モデルを買う必要性は薄いかもしれない。

 Windows 10スマートフォンはアプリの少なさが心配されているものの、手持ちの「Lumia 640」にInsider Preview版をインストールして使ってみたところ、Edgeブラウザがまともに動いてくれるので、ある程度のことはブラウザで済ませてしまえると感じた。ソーシャルサービス系や気の利いたツールはアプリが欲しくなるものの、Windows Phone 8.1時代のIEに比べればブラウザの使い勝手は格段に上がっている。

 Windows 10スマートフォン1台だけで何でもできるとう状況にはまだなっていないかもしれないが、別途AndoridなりiPhoneを持っていれば、この両OSでできなかったこともできるようになり「完璧なモバイル環境」というものが構築できるかもしれない。

現在ヤンゴンを徘徊中。Windows Phoneを知っている携帯ショップの人はいなかった

 ところで筆者は今、ミヤンマーに来ている。試しにいくつかの携帯電話ショップの店員にMADOSMAを見せたところ「これは何だ?」との反応がほとんどだった。昨年外資キャリアの参入が認められ急激にスマートフォンの普及が伸びているミヤンマーでは、ノキアの携帯電話やスマートフォンを使っていた人はごくわずか。右も左もAndroidスマートフォンだらけであり、Windows Phoneの存在を知っている人はほとんどいないのだろう。

MADOSMAで行こうと思ったところに、香港のMicrosoftからLumia 950XLの受付が始まった

 ということで、筆者はひとまずMADOSMAのWindows 10化を待つことにしようと思っていた。

 ところが今度はMicrosoft香港が「Lumia 950XL」の予約受付を開始。発売は11月27日だという。価格はHK$5988(約9万6420円)とアメリカなどより高いものの、別途購入を検討していた折りたたみ式のユニバーサルキーボードが無償で付属。今月内にフル作動するWindows 10スマートフォンが手に入るとあって心が大きく揺さぶられている。

 まあ、年も明ければ何らかのWindows 10スマートフォンを普通に使っていることだろう。今はただ、その時が来るのを焦らず待つしかないのがちょっともどかしいところだ。