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第331回:オープンアプリプレイヤー とは
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大和 哲 1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら。 (イラスト : 高橋哲史) |
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■ BREW上で動くJava環境
オープンアプリプレイヤーは、KDDIがau携帯電話向けに提供しているJavaアプリ実行環境です。
W51CA、W51SA、W51H、W51Sなどにこの環境が搭載されており、これらの携帯電話上でJavaアプリを動かしてゲームなどを楽しむことができます。
オープンアプリプレイヤーは、BREW上で動いているJavaの仮想計算環境(VM、Virtual Machine)で、仕様としてはJ2ME CLDC 1.1(JSR 139)、MIDP 2.0(JSR 118)に基づいています。この仕様に沿って開発されたMIDletを動かすことができます。なお、MIDletとは、MIDPに従った、小型機器などで動かすことのできるプログラムです。
なお、現在のバージョンのオープンアプリプレイヤーでは、Mobile Media API(JSR135)、Mobile 3D Graphics API for J2ME(JSR184)など、その他の拡張APIには対応していないため、これらを使用したプログラムを実行することはできません。
このオープンアプリプレイヤーで動かすことができるMIDletを、KDDIでは「オープンアプリ」、またオープンアプリプレイヤーを搭載した端末を「オープンアプリプレイヤー搭載端末」と表記しています。
■ アプリの作成方法
オープンアプリは、基本的にMIDletそのものです。作成するには、他のMIDletと同様にサン・マイクロシステムズが提供するJ2ME Wireless Toolkitなどで開発することができます。
作成したアプリは、作成したJad、Jarファイルを、インターネット上にアップロードしておくことで配布できます。
オープンアプリでは、インターネットでの標準的なデータ通信プロトコルである、HTTP/HTTPSでの通信が可能で、MIDletがこの通信を行なうと、ユーザーに接続を確認してから、携帯電話の回線を利用した通信を行ないます。
一度のGET/POSTで携帯電話からサーバーに送ることができるデータ量は5KB以内、受け取れるデータは32KB以内、HTTP/HTTPS以外のTCPソケット、UDPソケットなどは利用できず、同時接続は1接続のみというような制限はありますが、iアプリなどと違い、インターネット上のどのサーバーとも接続が可能です。
なお、オープンアプリプレイヤーでは、一日あたりの通信量規制を行っています。通信量は毎日午前1時からカウントが始まり、次の午前1時になるまでの間、Jadファイル、Jarファイルのダウンロードも含めて最大3MBまで利用できます。
■ URL
オープンアプリについて(EZ Factory)
http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/openappli.html
■ 関連記事
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(大和 哲)
2007/07/17 11:09
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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